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血漿と血清の違いとは?血液凝固の仕組みを分かりやすく解説

2025 4/30
つい誰かに教えたくなる貧血マメ知識
2025年4月30日
青い背景の上に赤いハートのオブジェが置かれ、ハートの一部がパズルのピースとして欠けている。両手がパズルのピースをはめようとしている様子。周囲には血液の滴を模した装飾がある。
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血液検査の結果でよく目にする「血漿(けっしょう)」と「血清(けっせい)」。この二つは何が違うのでしょうか?
実は、その違いを理解するには「血液の凝固(固まる仕組み)」を知ることが重要です。

本記事では、血漿と血清の違いを分かりやすく解説し、血液がどのように固まるのかを詳しくご紹介します。
最後まで読むことで、血液検査の結果をより深く理解し、自分の健康状態を把握するのに役立てることができます。

また、血液の凝固の仕組みを知ることで、止血や血栓に関する知識も得られ、日常生活での健康管理にも活用できます。

目次

1. 血漿と血清の違いとは?

白い背景に赤いパズルのピースの形をした赤血球のイラスト。血液の成分や役割を表現したデザイン。

血漿と血清の違いを一言で表すと「血漿にはフィブリノゲンが含まれ、血清には含まれない」という点にあります。

血漿とは?

血漿は、血液から血球成分(赤血球・白血球・血小板)を取り除いた液体成分です。フィブリノゲンを含んでおり、血液が固まる際に重要な役割を果たします。

血清とは?

血清は、血液が凝固した後に得られる液体成分で、フィブリノゲンが取り除かれています。つまり、血漿が凝固して血餅(けっぺい)を形成した後に残るのが血清です。

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2. 血液の構成要素とその役割

血管内を流れる赤血球の3Dイラスト。滑らかな質感の赤血球が血液の流れの中で動いている様子を表現

血液は、大きく分けて以下の要素から構成されています。

  • 赤血球:酸素を運び、二酸化炭素を回収する。
  • 白血球:体内に侵入した細菌やウイルスと戦う。
  • 血小板:傷口をふさぎ、出血を止める。
  • 血漿:栄養やホルモンを運び、老廃物を除去する。

血液の半分以上を占める血漿には、水分、タンパク質(アルブミン、グロブリンなど)、電解質(ナトリウム、カリウムなど)が含まれています。

3. 血液が固まる仕組み(血液凝固)

血液凝固のプロセスを示すフローチャート。一次止血と二次止血の違い、内因系・外因系の凝固経路、凝固因子の役割を解説した図。

血液が固まることで、私たちはケガをしても出血が止まり、傷口がふさがります。これは、「一次止血」と「二次止血」という二段階のプロセスで行われます。

一次止血(血小板の働き)

血管が傷つくと、血小板が損傷部位に集まり、仮のフタを作ります。これを「一次血栓」といいます。しかし、これはもろく、長くは持ちません。

二次止血(フィブリンの働き)

次に、血漿中のフィブリノゲンが活性化され、フィブリンという繊維状の物質が形成されます。このフィブリンが一次血栓を補強し、しっかりとした血栓(=二次血栓)を作ることで止血が完了します。

4. 血漿と血清の違いを図解で解説

血漿と血清の違いを示している。

血液を試験管に採取し、しばらく放置すると、血液は次のように二層に分かれます。

  • 血清(上層):淡黄色の透明な液体。フィブリノゲンが除かれている。
  • 血餅(下層):赤血球、白血球、血小板がフィブリンに絡まった固まり。

一方、抗凝固剤を加えて血液を遠心分離すると、血漿と血球成分に分かれます。

  • 血漿(上層):フィブリノゲンを含む液体成分。
  • 血球成分(下層):赤血球、白血球、血小板。

この違いが、血清と血漿の本質的な違いを示しています。

5. まとめ:血漿と血清の違いを理解するメリット

赤いハート型のオブジェと血液の滴の装飾。ハートにはパズルのピースが欠けており、手がそのピースをはめようとしている。

血漿と血清の違いを理解することで、血液検査の結果をより深く読み解くことができます。例えば、「血清鉄」の測定では、フィブリノゲンが除かれた血清を用いることで、体内の鉄の状態を正確に把握できます。

また、血液の凝固の仕組みを知ることで、止血や血栓に関する知識が深まり、健康管理にも役立ちます。

血液や貧血に関する詳しい情報は、以下の記事も参考にしてください。

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