「ダイエットを始めてから、手足が冷えるようになった」「立ちくらみがひどくなった気がする」――そんな経験はありませんか?
実は、無理なダイエットが原因で「貧血」や「冷え性」といった不調が起きている可能性があります。
なかには、見た目はスリムでも脂肪をため込みやすくなる「隠れ肥満」状態になってしまっているケースも見られます。
本記事では、貧血や冷え性に悩む方が避けるべき2つのNG習慣と、代わりに取り入れたい健康的なダイエットのポイントをご紹介します。
体調を崩さず理想の体型を目指したい方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。
ダイエットで絶対に避けるべき2つの習慣とは?
「とにかく痩せたい」と思うあまり、次のような方法を選んでいませんか?
- 野菜やフルーツ中心の食事ばかり
- 食事量を極端に減らす
一一見ヘルシーに見えるこれらの方法ですが、鉄分やたんぱく質などの栄養が不足しやすく、結果的に代謝が落ち、太りやすい体質につながる可能性があります。

なぜその習慣が不調を招くのか?
月経による鉄分の喪失
女性の体は、月経によって定期的に血液とともに鉄分を失っています。
通常であれば食事から補えますが、ダイエットによる栄養制限があると回復が追いつかず、鉄欠乏状態に。
鉄分が不足すると、酸素を運ぶ赤血球の働きが低下し、代謝も落ちやすくなります。結果として、体が冷えやすくなるのです。
ホルモンバランスの乱れ
月経前後のホルモン変動は、自律神経に影響を与え、体温調節機能を乱す要因になります。
鉄分不足とホルモンの不安定さが重なることで、貧血と冷え性の両方が起こりやすくなります。
冷えが脂肪をため込む原因に?
体が冷えると、内臓を守るために脂肪がつきやすくなります。
特にお腹まわりは血流が悪くなりやすく、脂肪が集中しやすい部位。
「冷え → 血流の悪化 → 脂肪蓄積 → さらに冷える」という悪循環に陥るリスクもあります。
冷えを防ぐ食材と調理法
体を温める食材や調理法を意識するだけでも、冷えの改善に役立ちます。
温める食材の例
- 野菜:にんじん、しょうが、玉ねぎ、かぼちゃ
- 動物性食品:牛肉、鶏肉、鮭、うなぎ
- 飲み物:紅茶、ウーロン茶、味噌汁
調理の工夫
- 生野菜は温野菜にして取り入れる
- 冷やす果物は加熱する or 控える
- 「干す」「塩漬け」などのひと手間で冷えにくい食材に
- 甘いものが欲しいときは、さつまいもや栗など自然な甘みを選ぶ
無理なダイエットが引き起こす“隠れ肥満”とは?
“見た目は細いのに、体脂肪率が高い”――これが「隠れ肥満」と呼ばれる状態です。
過度な食事制限により筋肉が減り、脂肪が燃えにくくなることで、太りやすくリバウンドしやすい体質になります。
山口県立大学の調査でも、BMIが標準の女子学生のうち約21%が、体脂肪率の高い隠れ肥満と報告されています。
本質的に痩せるためにすべきこと
根本的に体を変えたいなら、「代謝の上がりやすい体質づくり」がカギです。
- 栄養バランスを意識した食事(鉄分・たんぱく質・ビタミンをしっかりと)
- 下半身の筋肉を使うウォーキングやストレッチを日常に
- 体を冷やさず、内側から温める生活を習慣にする
まとめとおすすめ記事
- 「食べない」「冷やす食事」は、貧血・冷え性の原因になる
- 冷えはお腹まわりの脂肪蓄積にもつながる
- 健康的なダイエットには、体を温める食事と筋肉を動かす習慣が大切
\さらに詳しく知りたい方はこちら/


日々の生活の中で、ほんの少しの工夫を加えるだけでも、体はきちんと応えてくれます。
美しさと健康、どちらも無理なく手に入れていきましょう。