【驚愕！】日本人の鉄分不足の割合。鉄分の重要性を改めるべき！！

2025年1月28日

ここでは、日本人の鉄分不足の割合についてご紹介します。「貧血じゃないから大丈夫」「鉄分は十分足りている」そう思っている方は、もう一度その考えを改めてみるべきなのかもしれません。

鉄分の位置づけは低い

「〇〇不足」といえば何を最初に思い浮かべますか？亜鉛不足・ビタミン不足・カルシウム不足など、どれも大切な栄養素ですが、現在の日本で鉄分の重要性はどの程度の位置づけなのでしょうか？

実際にAmazonの栄養補助食品売れ筋ランキングを見てみると、とても重要性の認識が低いものだということが分かります。

まずは、栄養補助食品という広い範囲で、ランキング100位までを見てみました。プロテインや、総合栄養補助食品を除いたものを上位から順に並べると次のような結果でした。

次に、ミネラルのサプリメントに範囲を絞って見た結果を上位から順に並べます。

参照：2017年9月1日Amazonランキング

このように、栄養補助食品の売れ筋という観点から見ると、他の栄誉素に比べ鉄分は重要性が低いと認識されているようです。

その原因は、「不足しても困らない」「私は貧血じゃないから足りている」と思っているからではないでしょうか？

鉄分が足りているかどうかを知る指標となるのがフェリチンです。

フェリチンとは、内部に鉄を蓄えることのできるたんぱく質です。肝細胞などを中心として、全身に分布しています。血液中の鉄分が不足すると、フェリチンに蓄えられていた分を放出して、血液中の鉄分を調整します。

フェリチンがどのような状態なのかは、血液中の「血清フェリチン値」を調べる事で分かります。

仮にヘモグロビン値が正常だったとしても、鉄の蓄えであるフェリチン値が低下していれば鉄分不足による症状が出ます。ヘモグロビン値が正常でフェリチン値が低下している状態を「隠れ貧血」もしくは、「潜在性鉄欠乏症」といいます。

フェリチンの基準値は、男性と女性とで違いがあります。それでは、現在の日本の基準値についてご紹介します。

しかし、この基準値は下限値が低すぎると言われています。欧米ではフェリチン値100以下は鉄分不足とみなされるそうです。

また、欧米ではフェリチン値４０以下は出産を許可されないほど重度の鉄分不足だとされます。

ハーバード大学の研究者の報告によると、妊娠初期から中期にかけて貧血だった場合、次のようなリスクが確認されたそうです。

また、最近の研究により、お母さんの貧血が、子どもが成長したあとの健康状態に影響があることが分かってきました。

女性のほとんどは、ただでさえ鉄分不足なうえに、妊娠・出産時にはたくさんの鉄分が必要です。

日本人のフェリチン値（鉄の貯蔵量）については、厚生労働省が行っている、国民健康・栄養調査（平成２０年）の結果で確認することができます。